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珍しく大雪の降るある晩のことです。
駄菓子屋のおばあさんは、お客も来ないので、店の戸を閉めてて寝ることにしました。
すると、ほとほとと戸をたたく音がして、「アメを一銭分おくれ。」と、か細い声が聞こえてきました。
戸を開けてみると、小さな女の子が震えながら立っています。
あめを三つわたすと、女の子はおばあさんにお金を払い、雪の中をぴょんぴょんと跳ねるように遠ざかって行きました。
明くる朝、お金をしまってある箱の中を見ると、木の葉が一枚入っていました。おばあさんは「風もないのに、この葉っぱはどこから飛んで来たんだろう・・・」と思いながら、木の葉を捨てました。
その日の夜も、次の日の夜も、また女の子がやって来ては「アメをおくれ。」と買いに来ました。
雪のやんだ朝、道で人が騒いでいました。
おばあさんも行ってみると、雪の中に小さなきつねがこごえ死んでいました。
村の人たちは、「この前、退治したイタズラきつねの子供かもしれないなあ。」とウワサしていました。
おばあさんは「あの女の子だ。」と思いました。
そして、誰にもわからないようにそっと手を合せました。
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