白人ブルーズの第一人者「スローハンド」
ブルーズ系のギタリストとして知られる彼だが、彼を特徴付けるヴィブラートなどは案外ブルーズ的ではない。もちろん音、フレーズ、揺れは最高のブルーズ・フィーリングだが、プレイスタイル自体はクラシックに近い。
若き日の彼の壮絶なプレイとしては、やはり「Crossroad」だろう。他のパートも凄まじく、ギターとベース、ドラムでバトルを展開しつつも一つのグルーヴ感あふれる曲になっている。彼のギターはブルーズを基盤とした激しくも流麗なフレーズの連発で、かなりのハイレベルだ。「White
Room」のプレイも同系統で、ワウも含めて素晴らしい。ギター・フリークとしては、全部でなくても、リックごとにコピーして自分のモノにしたい。
彼はBeatlesのアルバムに参加して弾いている。彼がポップなBeatlesに参加するのは意外な感じがするかもしれないが、George
Harrisonとの親交は有名だ。そのGeorgeの曲「While My Guitar Gently Weeps」は多くのアーティストにカヴァーされている名曲だが、オリジナル・ソロが彼のもので超一級品だ。「ギターが泣く」という内容なため、彼のソロも本当にギターが泣いているようであり、もう60年代最高峰のソロと言えるほど素晴らしい。多くのギタリストがカバーし、似たソロを弾いているがオリジナル・ソロを超えたものを聴いたことがない。
バラード系では、やはり「Wonderfull Tonight」だろう。限りなく優しい音色で、ライブではこれが更に強調される。1音だけで聴く者を感動させてしまう。
モロにブルーズを弾く彼もやはり素晴らしい。ブルーズばかりを集めたカバーアルバムを出しており、そのどれもが素晴らしいので選曲に困るが、個人的には1曲目の「Blues
Before Sunrise」が好きだ。
アコースティックでもやはり一級品で「Before You Accuse Me」を挙げておこう。ソロは3度のダブルノートにペンタトニック、これにいくつかの音を加え、開放弦も効果的に使われている。個人的にはやはりブルーズ系のエレクトリックプレイが好きである。
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